1月例会 男山 ( 石清水八幡宮 )

実施日 2017年1月2日

<コース概要>
八幡市駅9:20 → 9:38神応寺 → 9:57三角点 → 10:30正法寺 → 10:52善法律寺 → 11:16石清水八幡宮11:25 → 11:26エジソン記念碑12:04 → 12:17男山展望台 → 12:45頼風塚 → 13:00飛行神社→ 13:25頓宮 → 13:31八幡市駅

<コース紹介>
平成29年1月の例会は、新年ハイクということで京都府八幡市(やわたし)にある男山に行ってきました。
男山の山頂には、毎年初詣で賑わう石清水八幡宮があります。

昨年11月の例会では紅葉まつり最中の日吉大社へ行きましたが、日吉大社では猿を神の使いとているのに対し、石清水八幡宮は鳥の鳩を神の使いとしています。
申(さる)年が去って、新しい酉(とり)年にふさわしい新年ハイクの山です。

男山を巡るコースは左下のマップに示してあり、山頂の石清水八幡宮の本殿周辺は右下のマップに示してあります。(写真01a) (写真01b)

今回は女性9名、男性7名の計16名が参加しました。

【 下のそれぞれの写真は クリックすると2段階拡大表示されます 】

01a 新年ハイクコース 01b 石清水八幡宮境内
( 01a 新年ハイクコース ) ( 01b 石清水八幡宮境内 )

八幡市駅から石清水八幡宮の一ノ鳥居に向かう駅前通りは『エジソン通り』と呼ばれていて、エジソンの胸像が置かれています。(写真02a) (写真02b)

エジソンは白熱電球の実験で6,000種類以上の材料を試行錯誤して使っていますが、男山周辺の竹で作ったフィラメントが飛躍的に電球の寿命を延ばしたため、次世代のフィラメントにとって代わられるまでの10年間、『八幡竹(はちまんだけ)』の名でエジソン電灯会社に男山の竹が輸出されたとのことです。

02a エジソン通りの標識 02b  駅前のエジソン像
( 02a エジソン通りの標識 ) ( 02b 駅前のエジソン像 )

八幡市駅から数分で、石清水八幡宮の一ノ鳥居に着きました。(写真03a)
一ノ鳥居に掲げられている 『 八幡宮 』 の八の字は、鳩が二羽並んだ形をしています。(写真03b)

03a 八幡宮の一ノ鳥居 03b 八幡宮の鳥居の鳩
( 03a 八幡宮の一ノ鳥居 ) ( 03b 八幡宮の鳥居の鳩 )

男山の 『 こもれびルート 』 は、神応寺(じんのうじ)の山門が登山口になるので、一ノ鳥居をくぐらずに、右手の神応寺の山門の方へ向かいます。(写真04a)

神応寺の山門の隣りには、『 石清水八幡宮五輪塔 』 があります。(写真04b)
鎌倉時代に建立されたもので、日本最大規模の五輪石塔として重要文化財に指定されています。

04a 神應寺の案内板 04b 日本最大の五輪塔
( 04a 神應寺の案内板 ) ( 04b 日本最大の五輪塔 )

9時35分頃に、神応寺の山門の手前の階段を登り始めました。(写真05a)
山門をくぐると、境内へ延びる長い階段が続きます。(写真05b)

05a 神應寺の山門 05b 神應寺への参道
( 05a 神應寺の山門 ) ( 05b 神應寺への参道 )

階段を登り切った境内の入り口左手には、元禄5年の棟札がある鐘楼があります。(写真06a)
正面には、本尊の薬師如来とは別に、豊臣秀吉座像が安置されている本堂があります。(写真06b)

神応寺の墓地には、大阪の淀屋橋の名前の由来になっている江戸時代の大豪商『淀屋』の5代目のお墓や、ライト兄弟より先に航空機の原理を発見したとされる『二宮忠八』のお墓があります。

06a 神應寺の鐘楼 06b 神應寺の本堂
( 06a 神應寺の鐘楼 ) ( 06b 神應寺の本堂 )

神応寺の鐘楼の横の山道脇には『男山散策路』の標識が立っていて、その先の階段登リ口には『鳩ヶ峰・男山レクセンを経て石清水八幡宮 約35分』と記載された標識があります。(写真07a)
レクセンというのは、レクレーションセンターの略です。

『 こもれびルート 』 という案内標柱が立っている階段を登ると、左手に石清水八幡宮方面に向っている男山ケーブルの索道が見えます。(写真07b)
男山ケーブルに乗れば、八幡市駅からたった3分の乗車で男山山上駅に着くことができますが、正月は大変な混雑で、上りのケーブルは20分程度並ぶ必要があります。

07a こもれびルートへ 07b 男山ケーブル
( 07a こもれびルートへ ) ( 07b 男山ケーブル )

ケーブル索道から15分ほど 『 こもれびルート 』 を登ると、鳩ヶ峰山頂に到着しました。

鳩ヶ峰は男山の最高点であり、八幡市の最高点でもあります。(写真08a)

三角点の近くにはケルン状に石が積まれており、その横には 『 鳩ヶ峰国分寺跡 』 の石碑が立っています。(写真08b)

08a 鳩ヶ峰山頂の標識 08b 鳩ヶ峰山頂
( 08a 鳩ヶ峰山頂の標識 ) ( 08b 鳩ヶ峰山頂 )

鳩ヶ峰の三角点から7~8分で男山レクレーションセンターまで下りると、男山散策路は 『 こもれびルート 』 から 『 ひだまりルート 』 に変わります。(写真09a)

『 ひだまりルート 』 に入らずに、すぐに石清水八幡宮に向かう近道もありますが、男山巡りを楽しみながら次の訪問先の正法寺へ向かうため、『 ひだまりルート 』 を下って行きます。(写真09b)

09a ひだまりルートへ 09b ひだまりルート
( 09a ひだまりルートへ ) ( 09b ひだまりルート )

『 ひだまりルート 』 下山口から東高野街道を少し南に進み、10時半頃に正法寺の入り口に着きました。鳩ヶ峰三角点からは、約30分です。
正法寺の入り口には大きな境内配置図が掲げられていて、多くのお堂や庭園もあり、敷地の広いお寺であることが伺えます。(写真10a)

境内の鐘楼は、神応寺の地味な色の鐘楼とは違い、朱色で目立ちます。(写真10b)
尾張藩の初代藩主の徳川義信の実母が正法寺の出身であることから、実母が亡くなられた後は正法寺が菩提寺となって尾張徳川家の庇護を受けたとのことです。

10a 正法寺入り口 10b 正法寺の鐘楼
( 10a 正法寺入り口 ) ( 10b 正法寺の鐘楼 )

正法寺から東高野街道を北に進んで、『 ひだまりルート 』 の下山口を通り過ぎた先に、善法律寺があります。(写真11a)
新年ハイクの下見の際は紅葉の時期に訪れていますが、足利義満の母が寄進したモミジなどもあり、『 紅葉寺 』 という別称も納得できるほど紅葉が綺麗です。

善法律寺の境内の隅には、茶道を庇護した足利義満の姻戚である善法寺家の往時を偲ぶ遺跡として、『 お庭ノ水 』 と呼ばれる古井戸が保存されています。(写真11b)

11a 善法律寺の石碑 11b 御庭ノ水
( 11a 善法律寺の石碑) ( 11b 御庭ノ水 )

善法律寺から東高野街道を南に3分ほど戻り、『 石清水八幡宮 約30分 』 と書かれた案内標識から西に曲がって、『 せせらぎルート 』 を登っていきます。(写真12a)

約20分ほど登ると、三ノ鳥居がある表参道との合流地点近くが見えてきます。(写真12b)

12a せせらぎルート 12b 三ノ鳥居下
( 12a せせらぎルート) ( 12b 三ノ鳥居下 )

三ノ鳥居まで来ると、表参道から歩いて上がってくる初詣客の姿が目立つようになります。(写真13a)

両脇に石灯籠群がずらりと並んで、本殿の方に一直線に向かっている平坦な参道を、初詣客と一緒に進んで行きます。(写真13b)

13a 三ノ鳥居 13b 石灯籠群
( 13a 三ノ鳥居 ) ( 13b 石灯籠群 )

南総門をくぐって本殿前の広場に抜けると、大勢の参拝者で混雑して、お賽銭を投げ入れる場所まで近づくことができません。(写真14a)

お賽銭を投げ入れるのは断念して、本殿脇からぐるりと一周することにします。
石清水八幡宮は、昨年の2月に10棟が正式に国宝に指定されたため、本殿脇には 『 国宝 御本社 寛永十一年 』 というお札が掲げられています。(写真14b)

14a 石清水八幡宮本殿 14b 石清水八幡宮本殿
( 14a 石清水八幡宮本殿 ) ( 14b 石清水八幡宮本殿 )

本殿の裏手には、ツキワ会員や神戸市民に馴染みの深い、廣田神社・生田神社・長田神社三社が一緒に摂末社として配置されています。(写真15a)

神楽殿では、『 八幡御神矢 』 という矢を何本も持って、神楽女(かぐらめ)が 『 早神楽 』 を舞って参拝者に渡す矢を清めていました。(写真15b)

15a 廣田・生田・長田3社 15b 八幡宮の神楽殿
( 15a 廣田・生田・長田3社 ) ( 15b 八幡宮の神楽殿 )

八幡宮を参拝した後は、昼食休憩のためにエジソン記念碑前の広場に移動します。
広場の中央には、給水塔の役割も担っている 『 涌峰塔(ゆうほうとう) 』 というモニュメントが立っていて、集合場所等の目印になります。(写真16a)

広場の方は八幡宮本殿前の混雑さとは打って変わって、以外にも参拝客が少ないので、全員ゆったりとベンチに腰掛けて昼食を摂ることができました。
正月ということで、八幡宮側が用意してくれた振る舞い酒もいただくことができました。

ベンチの横のエジソン記念碑には、『 天才は1パーセントの霊感と99パーセントの汗 』 という名言が英語で刻まれていて、その背後にはエジソンと八幡市の架け橋を象徴する竹が植えられています。(写真16b)

16a 涌峯塔 16b エジソン記念碑
( 16a 涌峯塔 ) ( 16b エジソン記念碑 )

昼食の後は、八幡宮の南の広場から、八幡宮の北の男山展望台へ、ケーブル参道をぐるりと反時計回りに移動します。

展望台の入り口には、NPO法人 『 八幡たけくらぶ 』 が作った大きな竹細工のトンボやカマキリが置いてあり、竹工房の外と中には色々な動物の竹細工や干支の酉にちなんだ作品などが陳列されています。 (写真17a) (写真17b)

17a 竹細工のトンボ 17b 竹細工の作品
( 17a 竹細工のトンボ ) ( 17b 竹細工の作品 )

展望台の奥の方には、十三重石塔や谷崎潤一郎文学碑などがあります。(写真18a) (写真18b)

谷崎潤一郎文学碑の場所からは、東から西に流れる桂川、宇治川、木津川の三つの川が合流して、南へと流れる淀川に変化する様子が展望できます。

18a 男山展望台 18b 谷崎潤一郎文学碑
( 18a 男山展望台 ) ( 18b 谷崎潤一郎文学碑 )

男山展望台からケーブル参道を戻り、裏参道の石段を下りて行くと、途中に石清水社があります。(写真19a)
男山に湧き出す清水は冬に凍らず夏に涸れない霊泉とされ、石清水社の井戸の清水が石清水八幡宮の名前の由来になっているそうです。

石清水社のすぐ下には、書家・画家・茶人でもあり石清水八幡宮の歴史にも影響を与えたとされる高僧の松花堂昭乗が営んだ松花堂の跡地(国史跡) があります。(写真19b)

松花堂昭乗は、徳川家康没後の江戸時代初期の僧ですが、現代では松花堂昭乗が愛用した絵具箱にヒントを得て吉兆の店主が考案した懐石料理の 『 松花堂弁当 』 の方が有名になっています。

19a 石清水井 19b 松花堂跡
( 19a 石清水井 ) ( 19b 松花堂跡 )

松花堂跡から裏参道を下り切った所には、松花堂昭乗のお墓がある松花堂泰勝寺(たいしょうじ) があります。
泰勝寺の門は普段は閉鎖されていますが、正月三ヶ日は特別拝観できる日となっており、正門から前庭辺りまでは無料で入ることができました。(写真20a) (写真20b)

特別拝観日には予約制にて、拝観料500円でお茶・お菓子をいただきながら、松花堂のことについて詳しい説明をしていただけるようです。

20a 泰勝寺の入り口 20b 泰勝寺
( 20a 泰勝寺の入り口 ) ( 20b 泰勝寺 )

泰勝寺から東高野街道を善法律寺の方へ向かうと、途中に『 頼風塚 』 というのがあります。(写真21a) (写真21b)

室町時代の謡曲 『 女郎花(おみなえし) 』 の題材になっている平安時代の悲恋話の小野頼風の墓で、男塚と呼ばれています。
女塚の女郎花塚は1.5km南に離れた松花堂庭園の中にあり、男塚の周りの葦は南にある女塚の方にいつもたなびいているため、片方にしか葉がつかないとのことです。

21a 頼風塚 21b 頼風塚の説明
( 21a 頼風塚 ) ( 21b 頼風塚の説明 )

頼風塚から今度は東高野街道を北に10数分進んで、飛行神社へ立ち寄りました。(写真22a)
飛行神社は、日本で最初に固定翼の理論と飛行原理を発見した二宮忠八が、約100年前に自邸内に創建した神社です。

30年ほど前に改築されたギリシア神殿風の建物の奥に、磐船神社から分霊された古代の空の神の饒速日命(にぎはやこのみこと) が 祀られています。(写真22b)

大阪湾から引き揚げられたゼロ戦のエンジンやジェットエンジンなどが境内に展示されていて、奥の方には有料の飛行神社資料館(二宮忠八資料館) があります。

22a 飛行神社入り口 22b 飛行神社
( 22a 飛行神社入り口 ) ( 22b 飛行神社 )

飛行神社から石清水八幡宮の一ノ鳥居がある頓宮に向かう途中で、大谷川に架かる安居橋(あんごばし)を渡ります。(写真23a) (写真23b)

この橋は、元禄時代に 『 安居橋の月 』 として、八幡八景に選ばれていたとのことです。

23a 安居橋 23b 安居橋を渡る
( 23a 安居橋 ) ( 23b 安居橋を渡る )

安居橋から二ノ鳥居前の表参道を北向きに進んで、13時25分頃に最後の訪問先の石清水八幡宮の頓宮(仮宮) に着きました。(写真24a)

山上の本殿を含む諸殿舎を総称して上院、山麓の頓宮を含む諸殿舎を総称して下院と称するようで、毎年9月15日の石清水祭では半日だけ御祭神が頓宮に滞在するとのことです。

頓宮の北門は黒門と称されるのに対し、南門は赤門と称されて左右に伸びる回廊共々色鮮やかで、祭りの舞台にふさわしい感じです。(写真24b)

頓宮の北門から一の鳥居を経由して、八幡市駅には13時半頃に到着。途中の昼食休憩を含めて、約4時間の山行・散策でした。

24a 石清水八幡宮の頓宮 24b 八幡宮頓宮の回廊
( 24a 石清水八幡宮の頓宮 ) ( 24b 八幡宮頓宮の回廊 )

石清水八幡宮は、伊勢神宮と共に日本を代表する二所宗廟(氏族が先祖に対する祭祀を行う廟)の一つで、宮中で一年最初の儀式の四方拝で遥拝される一社とのことです。
鳩が神の使いであるその石清水八幡宮に酉年に初詣できるのは、12年に一度の好機であり、晴天にも恵まれて有意義な新年ハイクとなりました。


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