6月例会 箕作山

登山日 2016年6月5日

<コース概要>
市辺駅9:23 → 9:28阿賀神社 → 9:30船岡山公園9:35 → 10:00岩戸山登山口 → 10:35十三仏10:40 → 11:30 箕作山 → 11:50瓦屋禅寺12:30 → 12:50太郎坊山12:55 → 13:15太郎坊宮13:30 →14:00太郎坊宮前駅

<コース紹介>
神戸ツキワ登山会の6月の例会は、滋賀県の近江八幡市と東近江市の境にある箕作山に行ってきました。
コース概要は、上記の通り近江鉄道の市辺駅を出発して、阿賀神社から万葉の森の船岡山を経由して、岩戸山登山口から十三仏のある岩戸山へ登り、稜線沿いに小脇山を経て箕作山の山頂に至るルートです。
下山は、聖徳太子ゆかりの瓦屋禅寺に立ち寄った後、太郎坊山経由で太郎坊宮に下り、700段あまりの階段を下って太郎坊宮前駅に至ルートです。(写真01a)

今回は女性15名、男性7名の計22名が参加しました。

市辺駅から西へ徒歩5分ほどの所に、阿賀神社があります。(写真01b)
阿賀神社のある船岡山一帯は、古くから蒲生野(がもうの)と呼ばれ、万葉時代の狩猟や薬草摘みの場所となっていたようです。

【 下のそれぞれの写真は クリックすると2段階拡大表示されます 】

01a 箕作山ルートマップ 01b 阿賀神社入口
( 01a 箕作山ルートマップ ) ( 01b 阿賀神社入口 )

阿賀神社の隣には、万葉集に詠まれた相聞歌の歌碑や万葉植物園などがある船岡山公園があります。(写真02a)
公園の奥の方には、貴族たちの狩猟や薬草摘みを描いた壁画(レリーフ)があります。(写真02b)

02a 万葉の森 船岡山公園 02b 公園内の陶板壁画
( 02a 万葉の森 船岡山公園 ) ( 02b 公園内の陶板壁画 )

阿賀神社でトイレ休憩し、船岡山公園の万葉壁画の前で記念写真撮影した後、万葉歌碑のある船岡山へ登ります。(写真03a)
船岡山の山頂には、額田王(ぬかたのおおきみ)と大海人皇子(おおあまのおうじ)の恋歌を岩に刻んだ万葉歌碑があります。(写真03b)

03a 万葉歌碑に向かう 03b 万葉集の恋歌の歌碑
( 03a 万葉歌碑に向かう ) ( 03b 万葉集の恋歌の歌碑 )

標高152mの船岡山を南から北へ縦断し、万葉の里の水田地帯に抜けます。
水田の向こうには、これから登る箕作山と、その右手には太郎坊山が見えています。(写真04a)

田植えが済んだばかりの水田地帯を北へ進んで 『 みつくりが池 』 の横を通り過ぎると、阿賀神社から30分ほどの所に岩戸山登山口があります。(写真04b)
岩戸山登山口の休憩所には、箕作山の花や樹木の紹介やハイキングマップが掲載された、ハイキングガイドが置いてあります。

04a 万葉の里から箕作山へ 04b 岩戸山登山口
( 04a 万葉の里から箕作山へ ) ( 04b 岩戸山登山口 )

登山口の休憩所の奥は竹やぶになっていて、石仏群がある登山道の入り口には竹製の杖が用意されています。(写真05a)

登山口から十三仏のある展望台まで、四国八十八か所に因んだ番号が付番された石仏が、随所に置かれており、地元の人たちによって新しい前掛けで飾り付けられています。(写真05b)
毎年四月下旬には千日会で賑わうようで、その時に着せ替えられたものと思われます。

05a 登山道へ入る 05b 八十八か所巡りの石仏
( 05a 登山道へ入る ) ( 05b 八十八か所巡りの石仏 )

登山口から15分ほど登ると、登山道の真ん中に休憩用の東屋があります。(写真06a)
東屋の軒下には、岩戸山十三佛の由緒について書かれた説明板が掲げられています。(写真06b)

説明板によると、不動明王、釈迦如来、文殊菩薩、普賢菩薩、地蔵菩薩、弥勒菩薩、薬師如来、観音菩薩、勢至菩薩、阿弥陀如来、阿閦如来、大日如来、虚空蔵菩薩の十三体を聖徳太子が頂上の巨岩に刻んだとあります。

06a 登山道の休憩所 06b 岩戸山十三佛由緒
( 06a 登山道の休憩所 ) ( 06b 岩戸山十三佛由緒 )

十三仏の山頂までは約800段の石段があり、それを1段ずつ登って行きます。(写真07a)
途中の五十七番の石仏の横の石柱には、阿弥陀如来と刻まれていました。(写真07b)

07a 十三仏へ向かう 07b 五十七番 阿弥陀如来
( 07a 十三仏へ向かう ) ( 07b 五十七番 阿弥陀如来 )

800段の石段を登り切ると、眼前に岩戸山の巨岩が現れます。(写真08a)
巨岩の右手に回ると 『 岩戸神明 』 と明示された石の鳥居があり、左手に回ると岩に彫られた十三仏を保護しているお堂があります。(写真08b)
お堂の中の十三仏を見ることができるのは年に1回、4月の千日会の時だけのようです。

08a 岩戸山の巨岩 08b 十三仏がある お堂
( 08a 岩戸山の巨岩 ) ( 08b 十三仏がある お堂 )

十三仏のお堂の南側は展望台になっており、万葉の里の近江平野が見渡せます。(写真09a)
お堂の奥に進むと、登山道は十三仏の巨岩の上に続いており、その岩の上からの眺めはさらに良くなります。(写真09b)

09a 岩戸山展望台の眺め 09b 巨岩の上からの眺め
( 09a 岩戸山展望台の眺め ) ( 09b 巨岩の上からの眺め )

十三仏から15分ほど登ると、小脇山の山頂に着きました。(写真10a)
小脇山の標高は約373mで、こちらが箕作山より1mほど高くなっています。

小脇山の山頂からは、八日市の街並みが見渡せます。(写真10b)
山頂の眺望案内図によると、遠くに見える山々は鈴鹿山脈と表示されています。

10a 小脇山の山頂 10b 小脇山の山頂の眺め
( 10a 小脇山の山頂 ) ( 10b 小脇山の山頂の眺め )

小脇山からの眺望を楽しんだ後、緩やかな稜線沿いに箕作山の山頂に向かいます。
途中には、4月によく見られるコバノミツバツツジが、まだ咲き残っていました。(写真11a)

小脇山の山頂から箕作山の山頂までは、1kmです。(写真11b)

11a 箕作山に向かう 11b 箕作山山頂への標識
( 11a 箕作山に向かう ) ( 11b 箕作山山頂への標識 )

小脇山の山頂から約30分で、箕作山の山頂へ到着しました。(写真12a)

小脇山の山頂では南側の展望を楽しみましたが、箕作山の山頂からは北側の展望が楽しめます。(写真12b)
こちらの眺望案内図で確認すると、左手奥が琵琶湖の湖面で、右手が伊吹山脈です。

12a 箕作山山頂 12b 箕作山山頂からの眺め
( 12a 箕作山山頂 ) ( 12b 箕作山山頂からの眺め )

箕作山から下って、太郎坊山に向かう途中の分岐で、瓦屋禅寺の方へ立ち寄ります。(写真13a)
箕作山の山頂から20分ほどで、瓦屋禅寺の慈母観音像のある広場に出ました。(写真13b)
この広場からは、東側の八日市方面が見渡せます。

13a 瓦屋禅寺へ向かう 13b 瓦屋禅寺入口で休憩
( 13a 瓦屋禅寺へ向かう ) ( 13b 瓦屋禅寺入口で休憩 )

慈母観音像のある広場で休憩した後、瓦屋禅寺の境内へ下って行きます。(写真14a)
寺の名前は瓦屋ですが、寺の本堂は茅葺きです。(写真14b)

聖徳太子が推古天皇元年(593年)に四天王寺を建立する際に、10万枚余りの瓦を焼くために管理する場所としてこの寺を建立したため、瓦屋禅寺という寺名になったようです。

寺の境内は手入れが行き届いていて、紅葉の頃に訪れれば素晴らしい景観になると思われます。

14a 瓦屋禅寺の境内へ進む 14b 瓦屋禅寺の本堂
( 14a 瓦屋禅寺の境内へ進む ) ( 14b 瓦屋禅寺の本堂 )

瓦屋禅寺から引き返して分岐に戻り、分岐から南へ5分ほどの次の分岐で太郎坊山の山頂へ向かいます。(写真15a)

分岐から太郎坊山の山頂までは、5分ほどです。
太郎坊山の山頂からは、南西の方角に今回の登山コースの起点である万葉の森・船岡山や、岩戸山を振り返ることができます。(写真15b)

15a 太郎坊山の山頂に向かう 15b 太郎坊山から岩戸山を見る
( 15a 太郎坊山の山頂に向かう ) ( 15b 太郎坊山から岩戸山 )

南西から南東にかけては、右手の瓶割山から左手の竜王山の間に、万葉ロマンの舞台の蒲生野の平野を見渡すことができます。(写真16a) (写真16b)

16a 太郎坊山から左手の眺め 16b 太郎坊山から右手の眺め
( 16a 太郎坊山の左手の眺め ) ( 16b 太郎坊山の右手の眺め )

太郎坊山の山頂のパノラマ景観を楽しんだ後、分岐に戻って山の中腹の太郎坊宮へ向かいます。
分岐から20分ほど下ると、太郎坊宮参拝用の手洗いの御霊水がある龍神舎に出ます。

龍神舎から参道の階段を登って、太郎坊宮本殿へ進みます。(写真17a)
本殿へ通ずる参道の途中に、巨岩が真っ二つに裂けたような夫婦岩があり、その隙間の向こうに本殿と展望台があります。(写真17b)

17a 太郎坊宮本殿に向かう 17b 夫婦岩の隙間を通る
( 17a 太郎坊宮本殿に向かう ) ( 17b 夫婦岩の隙間を通る )

太郎坊宮の本殿は境内の中で最も高い位置にあり、本殿前の展望台からさらに階段を登ってお参りします。(写真18a)

展望台からは、山麓の田園風景や太郎坊宮前駅から新八日市駅にかけての市街が、山頂よりも鮮明に見渡せます。(写真18b)

18a 太郎坊宮の本殿 18b 太郎坊宮からの眺め
( 18a 太郎坊宮の本殿 ) ( 18b 太郎坊宮からの眺め )

下山ルートは、太郎坊宮本殿からふもとまで続く長い階段を下りて行きます。(写真19a)

参集殿を過ぎ、祈祷殿まで下ると、階段の傍らに黒い玉を持った 『 太郎坊願かけ天狗 』 が、下りてくる参拝者に向かって立っています。(写真19b)
天狗が持っている神威玉という黒い玉を両手でさわり、その手で自分の悪い所を撫でてから願い事をすると良いようです。

19a 太郎坊宮の階段を下る 19b 太郎坊願かけ天狗
( 19a 太郎坊宮の階段を下る ) ( 19b 太郎坊願かけ天狗 )

願かけ天狗の方から後ろを見上げると、参集殿が威厳のある姿で建っているのが目につきます(写真20a)

近代神殿造りの建物で、研修・集会・宴会・結婚式など、多目的に利用されているようです。

願かけ天狗から5分ほど階段を下ると、伝教大師最澄の創建と伝えられている成願寺(じょうがんじ)があります。(写真20b)
成願寺の山号は赤神山(せきしんざん)で、本尊の木造薬師如来と共に山上奥の院の本尊であった木造太郎坊大権現も一緒に安置されていることが、境内の説明書きで分かります。

20a 太郎坊宮の参集殿 20b 太郎坊宮下の成願寺
( 20a 太郎坊宮の参集殿 ) ( 20b 太郎坊宮下の成願寺 )

成願寺から太郎坊宮駅に向かう途中の鳥居の傍らに、『 太郎坊阿賀神社ご案内図 』 が掲示されています。(写真21a)
それを見ると、太郎坊山の別名が赤神山で、太郎坊宮は阿賀神社の別名であること、石段の数が742段であることなどが分かります。

太郎坊山を振り返ると、山自体が御神体として信仰の対象になっていることが頷ける、独特の景観です。(写真21b)

21a 太郎坊宮の案内図 21b 太郎坊山と太郎坊宮
( 21a 太郎坊宮の案内図 ) ( 21b 太郎坊山と太郎坊宮 )

岩戸山の登山道の石仏群、十三仏の巨岩、太郎坊山の独特の景観など、いにしえの昔からの地元の人たちの信仰と深い関わりのある山々を、万葉の里を眺めながら歩いて、日本人としての歴史的な感覚が味わえる山行でした。

心配していた天候も下山まで持ちこたえ、太郎坊山を振り返った時には青空に白い雲が浮かんで、絶好の太郎坊山の写真を撮ることができました。太郎坊天狗の加護に、感謝です。


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