H26年12月の月例登山 鉢伏山・旗振山

登山日 2014年12月21日

12月は忘年ハイクとして、神戸市須磨区にある鉢伏山と旗振山に登りました。
これらの山は、神戸市主催で毎年11月に開催される六甲全山縦走路のスタート地点に一番近い山々です。

山登りには、男性13名、女性13名、合計26名が参加し、下山後の忘年会にはさらに男性9名、女性7名の計16名が加わって、総勢42名の参加となりました。

今年の忘年ハイクのコースは、須磨浦公園 → 鉢伏山 → 旗振山 → 鉄拐山 → 高倉山 ( おらが茶屋 ) → 須磨離宮道 → 須磨海浜公園 の時計回りのコースです。(写真01a)

須磨浦は源平合戦の古戦場であり、17歳で命を落とした笛の名手 平敦盛にちなんだ敦盛塚や敦盛橋が須磨浦公園にあります。(写真01b)

須磨は昔から風光明媚な所で、多くの俳人・歌人に詠まれており、松尾芭蕉、与謝野蕪村、高浜虚子、正岡子規などの句碑もあります。(写真01b)

【 下のそれぞれの写真は クリックすると拡大表示されます 】

01a  01b 須磨浦公園案内図
( 01a 忘年ハイクコースマップ ) ( 01b 須磨浦公園案内図 )

8時前に須磨浦公園駅を出発し、駅前広場のすぐ西側にある敦盛橋を渡ります。(写真02a)

ゆるやかな坂を上がって行くと、左手海側に与謝野蕪村の句碑があります。(写真02b)
石の句碑には、『 春の海 終日(ひねもす)のたり のたりかな 』 と彫られています。
この句は、これから向かう旗振山の山上で、須磨の海を眺めながら詠んだようです。

 02a 敦盛橋  02b 蕪村句碑
( 02a 敦盛橋 ) ( 02b 蕪村句碑 )

蕪村の句碑の先の右手の山側には、松尾芭蕉の句碑があります。(写真03a)

石の句碑の手前に置かれたステンレス製の銘板に、『 蝸牛(かたつむり) 角ふりわけよ 須磨明石 』 と彫られています。(写真03b)

昔の摂津と播磨の国堺のこの地で詠んだ句で、摂津の西の隅の須磨と、播磨の明石の両方が平等に名所であることを意味しているようです。

 03a 芭蕉句碑  03b 須磨明石を詠んだ句
( 03a 芭蕉句碑 ) ( 03b 須磨明石を詠んだ句 )

芭蕉の句碑の縦走路コース反対側の海側には、『 神戸らしい眺望景観ビューポイントサイン 』 があります。(写真04a)
針の穴から覗くイメージのシンボルです。

須磨浦公園のこの場所が、神戸らしい眺望景観50選・10選のうちの50選に選ばれています。(写真04b)
そして、これから登る鉢伏山の山頂の『 須磨浦山上遊園回転展望閣 』 からの眺望景観は、10選に選ばれています。

 04a ビューポイントシンボル  04b ビューポイント銘板
( 04a ビューポイントシンボル ) ( 04b ビューポイント銘板 )

芭蕉の句碑とその先の坂の上の子規の句碑の間には、播州生まれの五十嵐播水の句碑があります。(写真05a)
五十嵐播水は、明治生まれながら満101歳の長寿を全うされた方で、神戸市立中央市民病院の院長も務めたことのある医師の俳人であり、『 ホトトギス 』 の同人で高浜虚子の弟子です。

句碑には、『 下り佇てば 遅日の淡路 籬(り)の上に 』 と彫られています。(写真05b)
籬(り)は籬(かき)とも読み垣根のことで、暮れるのが遅くなった春の夕暮れ時に、垣根越しに見た淡路島を詠んだものと思われます。

 05a 播水句碑  05b 淡路島を詠んだ句
( 05a 播水句碑 ) ( 05b 淡路島を詠んだ句 )

『 ホトトギス 』師弟の子規・虚子の須磨にて詠んだ二人句碑の場所を通り過ぎて、須磨浦公園駅から15分ほど上がった所に、展望広場があります。(写真06a)

展望広場からは、西の方に明石大橋や淡路島を眺めることができます。 (写真06b)

 06a 展望広場の標識 06b 展望広場からの眺め
( 06a 展望広場の標識 ) ( 06b 展望広場からの眺め )

展望広場までが ゆるやかな散策路で、そこから上は鉢伏山の山上展望台まで急な石段が続きます。(写真07a)

途中には、六甲全山縦走路の標識があります。(写真07b)

 07a 鉢伏山頂への石段 07b 六甲縦走路の標識
( 07a 鉢伏山頂への石段 ) ( 07b 六甲縦走路の標識 )

展望広場から15分ほど石段を登ると、展望台と表示された東屋があります。(写真08a)

東屋からも須磨の海を眺めることができますが、ここから3分ほど登ると望遠鏡のある山上展望台に着きますので、ここでは休憩を取らずに山上へ登って行きます。(写真08b)

08a 鉢伏山頂近くの東屋 08b 鉢伏山上
( 08a 鉢伏山頂近くの東屋 ) ( 08b 鉢伏山上 )

8時半ごろ山上展望台に着きました。(写真09a)  須磨浦公園駅から途中の休憩を含めて30分ほどです。

展望台には望遠鏡が2基設置されていますが、周りの景色は肉眼でも良く見えます。(写真09b)

09a 鉢伏山上展望台 09b 鉢伏山上展望台
( 09a 鉢伏山上展望台 ) ( 09b 鉢伏山上展望台 )

展望台から東の方へは、神戸市内が見渡せます。(写真10a)

南の方には、須磨の海釣り公園を見下ろすことができます。(写真10b)
西の方には、明石大橋や淡路島が見えます。

10a 神戸市内の眺め  10b 須磨海づり公園の眺め
( 10a 神戸市内の眺め ) ( 10b 須磨海づり公園の眺め )

展望台の東側は、ロープウェイの鉢伏山上駅です。(写真11a)
展望台の下はカーレーター乗り場になっていて、ここで乗り換えて さらに上の回転展望閣へ行くことができます。

展望台でトイレ休憩を兼ねて眺望を楽しんだ後、最後の石段を登って、旗振山へ通ずる尾根道に向かいます。(写真11b)

 11a 山上ロープウェイ駅  11b 旗振山へ向かう
( 11a 山上ロープウェイ駅 ) ( 11b 旗振山へ向かう )

比較的平坦な尾根道を北へ進むと、展望台から10分ほどで、旗振山の旗振茶屋に着きます。(写真12a)
旗振茶屋は83年前の昭和6年の創業で、旗振山登山会の署名所になっています。
毎日登山の署名所の中に貼られた登山者名簿には、地元出身の歌手の佐川光男さんの名前もあり、登山回数が2,800回を超えていました。

昔は米相場の旗振り信号を伝達しただけあって、旗振山からは西も東も見通しが良く、明石大橋も全貌が見えます。(写真12b)

 12a 旗振山の山頂  12b 旗振山から明石大橋
( 12a 旗振山の山頂 ) ( 12b 旗振山から明石大橋 )

旗振茶屋の横には、源平の戦の説明板があり、源義経による一の谷の逆落しの奇襲や、その明け方に首を討ち取られた平敦盛のことなどが書いてあります。

旗振茶屋から北東へ10分弱進むと、一の谷町方面を指し示す標柱があり、そこが義経道と呼ばれている道の入り口であることが分かります。(写真13a)
入口近くには、『 須磨一ノ谷 ( 坂落し ) 』 と書かれた説明板があります。( 写真13b)

 13a 須磨一ノ谷方面  13b 義経の逆落としの説明板
( 13a 須磨一ノ谷方面 ) ( 13b 逆落としの説明板 )

義経道の入り口から尾根伝いにさらに北東へ進んで、鉄拐山の山頂の横を通過する六甲縦走路に沿って進むと、前方に 『 おらが茶屋 』 が見えてきます。(写真14a)
旗振茶屋からは約25分、須磨浦公園駅からだと途中の休憩を含めて約1時間20分です。

おらが茶屋前広場のベンチの横からは、北西方面に垂水区や須磨区の街並みが見渡せます。(写真14b)

 14a おらが茶屋  14b おらが茶屋北方面
( 14a おらが茶屋 ) ( 14b おらが茶屋北西方面 )

おらが茶屋の上は、360度が見渡せる展望台になっています。(写真15a)

北面には、奥須磨公園辺りが見え、その右手には六甲縦走路の栂尾山 ( とがおやま ) が顔を出しています。(写真15b)

 15a 展望台から見下ろす  15b 奥須磨公園方面
( 15a 展望台から見下ろす ) ( 15b 奥須磨公園方面 )

南西の方を振り向くと、おらが茶屋前広場の向こうに鉄拐山と旗振山の鉄塔が見えます。(写真16a)

そして、旗振山の右手後方に、明石大橋と淡路島が見えています。(写真16b)

 16a 旗振山方面  16b 明石大橋が見える
( 16a 旗振山方面 ) ( 16b 明石大橋が見える )

おらが茶屋の展望台から下りて下山口に進むと、『 高倉山 』 と彫られた記念の石碑があります。(写真17a)
石碑の上に貼られた銅板の説明書きによると、高倉山はポートアイランドの埋め立てに使われ、標高が291mから200mになったとあります。

高倉山の下山途中の斜面には、日当たりが良いせいか寒い中をサボテンが元気に育っていました。(写真17b)

 17a 高倉山記念碑  17b 斜面のサボテン
( 17a 高倉山記念碑 ) ( 17b 斜面のサボテン )

高倉山のふもとには 『 さつき橋 』 があり、六甲縦走路はこの橋を渡って高倉台団地の中を進み、栂尾山へと続きます。(写真18a) (写真18b)

 18a さつき橋銘板  18b さつき橋
( 18a さつき橋銘板 ) ( 18b さつき橋 )

高倉台団地を通過すると、正面に栂尾山が姿を現します。(写真19a)

栂尾山へ続くつつじ橋を途中まで渡って南へ下り、須磨離宮公園の方へ向かいます。(写真19b)

19a 縦走路の栂尾山  19b 栂尾山へ渡るつつじ橋
( 19a 縦走路の栂尾山 ) ( 19b 栂尾山へ渡るつつじ橋 )

離宮公園から須磨海浜公園へ下る道は、綺麗な松並木になっていて、離宮道と呼ばれています。(写真20a)

離宮道の途中には、源氏物語の脚色にも使われていると考えられている在原行平の伝説に因む 『 松風村雨堂 』 があります。(写真20b)

 20a 離宮道の標識  20b 松風村雨堂
( 20a 離宮道の標識 ) ( 20b 松風村雨堂 )

今回の忘年ハイクの終点である須磨海浜公園には、10時半ごろ到着しました。
おらが茶屋から須磨海浜公園まで、休憩なしで約1時間です。 須磨浦公園駅を出発してからだと、休憩を含めて約2時間半の山行でした。

須磨海浜公園にある忘年会場で入浴後、今年の例会を締めくくる大忘年会を楽しみました。
前日の雨天とうって変わった青空の天候に恵まれ、今回も良き日に感謝です。


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